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Tuesday, December 12, 2023

行方わからなかった藤原道長の写経、世界遺産の金峯山寺で発見…納戸の木箱から風呂敷に包まれ - 読売新聞オンライン

 平安時代中期に権勢を振るった貴族・藤原道長(966~1027年)の直筆の写経9巻が、奈良県吉野町の世界遺産・ 金峯山寺きんぷせんじ に残されていたことが、文化庁などの調査でわかった。道長が金峯山(現・山上ヶ岳)の山上に埋納したと伝わる写経15巻の一部で、江戸時代に掘り出された後、行方がわからなくなっていた。

 金峯山寺は、飛鳥時代に修験道の開祖・ 役行者えんのぎょうじゃ が開いた寺。経巻は2015年に同寺の管領(住職)が使う納戸の木箱から、風呂敷に包まれた状態で発見され、文化庁や県が17年から調査を進めてきた。

 縦の長さは最大15・5センチ。埋納されている間に水で腐食したとみられ、下半分が欠損している。紺紙に発色のよい金泥で書写した豪華なつくりが、道長の当時の権勢をうかがわせる。

 江戸期に出土した15巻の一部が、五島美術館(東京都)などに残され、下半分の欠損、紺紙に金泥のつくりが共通している。また、写した経の内容に重複がなく、文化庁は道長直筆の写経と判断した。

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