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Monday, November 6, 2023

医療用麻薬を誤って捨てた部下に隠蔽を指示、大阪医療センターの ... - 読売新聞オンライン

 医療用麻薬を誤って廃棄した部下の看護師に 隠蔽いんぺい を指示したとして、独立行政法人「国立病院機構」近畿グループが、大阪医療センター(大阪市)に勤務する50歳代の女性看護師長と30歳代の女性副看護師長を停職の懲戒処分にしていたことがわかった。誤廃棄が発覚しないよう麻薬が入っていた注射器に水道水を入れるよう指示していたという。

 グループによると、今年6月、センターの20歳代の女性看護師が医療用麻薬を患者に投与後、注射器内に残った薬液約40ミリ・リットルを誤ってシンクに捨てた。規則では、流出などを防ぐため、薬が余った時は注射器ごと薬剤部に返却し、誤廃棄した場合は報告する必要がある。しかし、相談を受けた看護師長は、水道水を注射器で吸い上げて薬剤部に返却するよう指示。副看護師長も黙認したという。

 誤廃棄した看護師が別の上司に相談し、発覚した。看護師長は調査に関与を否定したが、周囲の証言などから看護師長が隠蔽を指示したと認定。看護師長を停職15日、副看護師長を同3日の懲戒処分とした。返却された注射器は廃棄されるため、水が注入された注射器が使われることはなかった。

 グループは「再発防止を徹底する」としている。

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