大阪府吹田市の藤木栄亮市議（５５）（自民党）が、自身のユーチューブチャンネルで市イメージキャラクター「すいたん」に酷似したキャラを登場させ、市監査委員が「著作権侵害」と認定していたことが、わかった。市議に対し、キャラの使用停止を求めなかった市の対応も「不適切」とした。
市に、藤木市議へキャラの使用停止を求める住民監査請求があり、今月１６日に監査結果が出た。
請求自体は「財政上の損害が発生していない」と棄却したが、藤木市議が２０１５年から配信する、すいたんの酷似キャラを登場させた動画は「許諾のない二次創作物の使用で、著作権を侵害している」とした。 また、市監査委は、特定の政治、思想を支持・批判すると誤解を与える恐れがあるとも指摘。市に対しても「不適切な使用の場合は、使用停止を求めるなど対応に努める」よう、意見した。
市はすいたんの使用要領で、特定の政治や思想の支持・批判、動画での発声などを認めていないが、藤木市議からキャラ使用の相談を受けた際、「使用要領の適用外」と容認していた。
市は「認識が甘かった。監査結果を踏まえ、今後の対応を検討したい」とし、藤木市議は「コメントは差し控える」と話した。
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