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Friday, September 1, 2023

ウクライナ平和願いともに踊る 国立バレエと京都の子どもたち ... - nhk.or.jp

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始してから1年半。
京都市のバレエスクールに通う子どもたちが、8月、ウクライナから来日したトップダンサーたちと共演し、「平和」をテーマに踊りました。
戦時下のウクライナから訪れたダンサーたちと京都の子どもたちは、どのような思いで公演を行ったのでしょうか。

鮮やかな衣装に身を包んでウクライナの民族舞踊、「ホパック」を披露したのは、京都のバレエスクールに通う子どもたちです。
およそ120人の子どもたちと名門、「ウクライナ国立バレエ」による共演。
バレエ団の芸術監督で京都出身の寺田宜弘さんも舞台に立ちました。

「キーウの友に愛と平和を」と題した公演に向け、子どもたちは、来日した7人のダンサーと10日間、練習を重ねました。
軍事侵攻について話すことが無いまま続いた練習の日々。
終盤にオレクサンドル・ハベルコさんが語り始めました。

オレクサンドル・ハベルコさん)。
「叔父さんは2週間前に亡くなりました、2人の小さな子どもを残して」。

子どもたちは戦争の残酷さを実感していました。

友田碧さん)。
「大変な思いをしているんだなというのがすべて理解できたわけじゃないけど、ちょっとずつわかってきたような気がして」。

高野美月さん)。
「いろんな人の悲しみもわかったうえで、舞台の上でそれを表現して戦争の悲しみをわかっている。彼らから何か大きなものを学んで、自分も『戦争はだめ』ということを伝えられるようになりたいなと思いました」。

練習を続けるなか、衝撃的なニュースが届きます。
ウクライナ北部でミサイル攻撃があったのです。
劇場が破壊され、6歳の女の子を含む7人が亡くなりました。

寺田宜弘さん)。
「心配ですよね。私たちとしてはウクライナに残った人たちに楽しんでもらうというのが一番大事なので、私たちとしては公演を続けていかないといけない」。

そして、迎えた公演当日。
攻撃を受けた劇場で踊ったこともあるというハベルコさん。
1日も早く平和が訪れることを祈りながら子どもたちと力強く踊りました。

オレクサンドル・ハベルコさんインタ)。
「泣きたい気持ちです、魂、心を奪われました。すばらしい」。

寺田宜弘さん)。
「芸術の力というのは政治よりも戦争よりも何よりも強いと、私はきょう今まで以上に感じました」。

ともに平和の大切さを分かち合い、伝えていきたい。
子どもたちとウクライナのダンサーたちが思いをつないでいきます。

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