【A scene】「あの少年は父です」ー被爆78年後の真実ー
広島平和記念資料館で常設展示されている写真パネル「火傷(やけど)の手当てを受ける少年」で、被爆して治療を受ける少年の身元がわかった。
その決め手は、撮影条件が似た顔写真などで特定の部位を抜き出してモニター上で重ね合わせる「スーパーインポーズ法」だった。主に犯罪捜査などでの身元の特定に使われる手法だ。
1985年の日航機墜落事故や2011年のニュージーランド地震などの犠牲者の人物鑑定で実績のある東京歯科大学の橋本正次名誉教授(70)=法人類学=に依頼した。
橋本氏は、北朝鮮による拉致事件で生存が伝えられた被害者5人の本人確認の決め手となるスーパーインポーズ法による鑑定も担った。
今回の鑑定ではスーパーイン…
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