◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(9日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6702yd(パー72)
男子ツアーではプロがテストをしているのをチラホラと見かけていたミズノの新しいアイアン「ミズノプロアイアン」を女子ツアーでも発見した。今回投入されたのは、マッスルバックの「241」とキャビティバックの「243」、そして中空構造の「245」の3機種。男子ツアーでは241と243を主にテストしていたが、女子ツアーではキャビティの243と中空の245が主力のようだ。現行のミズノプロは「221」がマッスル、「223」がキャビティ、「225」が中空と3モデルの並びは一緒だが、2年ぶりのモデルチェンジでどのように進化したのか。
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キャビティモデルの「243」をテストしていたのが、クラブ契約フリーの稲見萌寧。「今使っているモデル(テーラーのP770)がラストセットなので新しいのを探しています」と、次期エースモデルを探している段階で、ミズノのアイアンに白羽の矢が立ったという。ミズノ以外も試している様子だが、「元々ミズノはジュニア時代に使っていたので、ミズノのアイアンはいつも気になります」。慣れ親しんだ同社のカオや打感はイメージが合いやすいのだろう。
同じく「243」を試していたのが、川岸史果だ。彼女も契約フリー選手ではあるが、「ミズノプロ223」ユーザーで、今季はそのアイアンを握り「リシャール・ミル ヨネックスレディス」で6年ぶりに優勝した。新しいアイアンの手応えを聞くと、「打感も顔もいいですね。ボールが上がりやすくて、開いて右にいくミスが少ない」と高評価。「ちょっとだけ振り重い感じがするので、調整してもらっています」と、最終調整をメーカーにお願いしている状態とのことだ。
一方で中空の「245」をテストし、今週から試合で使うというのが、22年プロテスト合格組の奥山純菜(おくやまじゅんな)だ。彼女はミズノの契約選手で、小学生のころから歴代のアイアンを使ってきた生粋のミズノっ娘。JPX921などキャビティモデルを使ってきたが、前作のミズノプロから中空モデル(225)にしていた。
新しい245の印象を聞くと、「(前作の225と)打った感じは大きくは変わらないですが、音がちょっと高めになったと思います。ちょっと小ぶりになってスッキリし、カオがよくてカッコいい。いい感じだと思います」と早くもお気に入りの様子。「私は上から打ち込むのが苦手なので、(中空の)やさしく球が上がるほうが合っています。見た目はマッスルっぽいのに中身はやさしいところがお気に入りです」と、中空モデルの良さを語ってくれた。
まだメーカーからの詳しい発表はないが、徐々にその正体を現しつつある新しいミズノプロアイアン。使用選手はさらに増えていきそうだ。(長野県軽井沢町/服部謙二郎)
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