北海道の長万部町で水柱が吹き出し続けている問題で、町は22日に、騒音や水しぶき対策のために、水柱の周辺に防音シートを試験的に設置しましたが、大きな効果はありませんでした。新たな問題も浮上しています。
坂詰怜記者:「役場と業者の担当者が現地の調査に入ります。」
水温21.5度の温泉水であることが22日に明らかになった巨大水柱。
その温泉水の分析結果を、ニセコ町在住の、温泉に詳しい専門家に見てもらうと…
温泉ソムリエ師範・さとう努さん:「炭酸水素塩泉は美肌効果が高い。お肌をつるつるすべすべにしてくれる。さらに塩化物泉ですから、塩の成分で肌をコーティングしてくれる、保湿の効果もありますから、リンスインシャンプーのようなお湯ということが言えると思います。」
今後、温泉として開発することはできるのか?長万部町によりますと、現時点で計画はなく、優先すべきは騒音対策だとしています。
坂詰怜記者:「水柱の周りには青い防音シートが設置されました。ただ周りには依然として、大きな音が鳴り響いています。」
18日に近くの住宅を取材したときには、家のなかでも「55デシベル」の騒音が…。走行中の車の中と同じくらいの音でした。
きょう23日に、再びこの家にお邪魔すると…
坂詰怜記者:「家の中では55デシベルほどと、あまり(音の)大きさは変わっていません。」
近くに住む人:「音は変わらない。夕べやったの(防音シートの対策)は効果がないと思う。」「やっぱり耳に入ってきますし、前よりは眠りが浅い感じがします。」
もう1つ、住民にとって厄介な問題があります。温泉水を分析した結果、鉄分や塩分が多く含まれていることがわかりました。
温泉ソムリエ師範・さとう努さん:「時間が経つと、温泉成分の鉄分が塩の成分と反応してサビる。赤茶色になっていくので、洗濯物に色がついてしまう。」
辺り一帯にいまも降り続く温泉水。住宅の前できれいに咲いていた花も…温泉水の影響か、枯れてしまい…。家庭菜園のトマトも茶色くなって無残な姿に。
近くに住む人:「塩水みたいなものがかかって黒くなって死んでしまった。早く止まってほしいんだけど…」
からの記事と詳細 ( 北海道長万部町 「温泉」だとわかった「水柱」 ”騒音”に続き…新たな問題が浮上 - HTB北海道ニュース )
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