南相馬市の博物館で、東日本大震災の復興工事に伴う発掘調査の成果を紹介する企画展が開かれています。
南相馬市では、震災の翌年度から6年間で、100ヘクタールの敷地に災害公営住宅や工業団地などが次々に整備され、これに伴う発掘調査で縄文時代から鎌倉時代にかけての土器や勾玉などが数多く出土しました。
この企画展は、このうち200点を集めたもので、津波で大きな被害を受けた鹿島区の南海老地区で大規模な園芸施設を作る際に見つかった、平安時代から鎌倉時代のものと見られる小皿なども展示されています。
南相馬市教育委員会文化財課の荒淑人主任文化財主事は「南相馬市の復興の変遷と文化財、どちらも学べるよう工夫したので、多くの人に見てもらいたいです」と話していました。
また博物館のエントランスには、12年前に市内で発見され、日本古生物学会が論文で新種として発表した、ジュラ紀後期のソテツに似た裸子植物の化石「キムリエラ・デンシフォリア」も期間限定で展示されています。
専門家によりますと、雄花や雌花、それに種子を含む部分が一緒に見つかったのは初めてで、この発見よって、これまで3つの別の種類の植物だと思われていたものが実は1つの植物だったことがわかったということです。
この展示を見た地元の小学6年生の男の子は「自分が住んでいる地域から恐竜時代の化石が見つかったというのは驚きました。誇りに思います」と話していました。
いずれの展示も来月12日まで行われています。
からの記事と詳細 ( 復興工事に伴う発掘調査の出土品を展示 南相馬市|NHK 福島県のニュース - nhk.or.jp )
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