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Tuesday, May 17, 2022

山口の豚熱ウイルス、500キロ離れた三重からもたらされた可能性 - 朝日新聞デジタル

大室一也

 3月に山口県岩国市で死んだ野性イノシシから見つかった豚熱ウイルスが、約500キロ離れた三重県内で陽性が確認されたイノシシのウイルスと似ていることが、国立研究開発法人・農研機構(茨城県つくば市)の分析でわかった。人の移動などで運ばれた可能性があるという。

 県外で感染が確認された計400頭以上のブタやイノシシの豚熱ウイルスの遺伝子を解析した結果、岩国市で見つかったイノシシのウイルスは、昨年5月に三重県内で捕獲された野生イノシシのウイルスに最も近いことがわかった。

 岩国市内で感染例が確認されるまで、本州での確認の最西端は兵庫県東部だった。そのため、ウイルスは岡山県広島県でのイノシシ同士などの接触や移動を通じて県内へ伝わったのではなく、服や靴などにウイルスが付着していた人が移動したり、三重県から感染したイノシシが持ち込まれたりしたことで、県内に感染が広がった可能性が考えられるという。

 県畜産振興課によると、県内では岩国市と周南市で計18頭の野生イノシシの感染が確認されている。(大室一也)

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