4回の緊急事態宣言を振りかえる
我が国でこれまで実施されてきた緊急事態宣言の時期と効果を、東京都を中心に確認してみよう。 まず気がつくのは、緊急事態宣言は実に効果のある対策だということだ。 東京都で実施された緊急事態宣言は、(1)2020年4月7日から5月25日まで、(2)2021年1月8日から3月21日まで、そして(3)2021年4月25日から6月20日までと、(4)7月12日から現在(2021年9月)までの計4回である。 特に今年になってから、3回も断続的に実施していることに注意しよう。 この間の感染者数の推移については、東京都のサイトやNHK等でとりまとめているので、詳しいデータはそちらを参照して欲しい(NHK新型コロナウイルス特設サイト:東京都の新型コロナデータ、https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/pref/tokyo.htmlが便利である)。 まず(1)2020年4月と、(2)2021年1月の緊急事態宣言前後の感染者数を見てみると、この2回は実によく機能していることがわかる。この二つの緊急事態宣言は、ちゃんと感染抑止に働いたのである。 それが(3)2021年4月の宣言になると、発令後すぐには直接的な効果が見られなくなる。が、それでも1ヶ月後には行動抑止効果が働いて感染者数は減少に転じ、6月20日に宣言は解除された。 ここまで3回。緊急事態宣言はちゃんと機能してきた。今考えると3ヶ月前までのことである。 しかし、この3回目は解除のタイミングが早かったのだろう、感染者数にすぐにリバウンドが生じ、3週間後の(4)2021年7月12日には再宣言するに至る。 そしてこの(4)7月の宣言はこれまでとは異なり、宣言後にも感染者数は急速に増え続け、もはや緊急事態宣言はその効果をほぼ発揮しなくなったように見える。そしてこの事実が、緊急事態宣言に代わる、より強力なロックダウン待望論につながっているようである。
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