【新型コロナに感染】自分は感染しない!などと過信しないで欲しい
さて、前回の記事「外出を避けて徹底的に対策していたのに…感染したからこそ伝えたい新型コロナの本当の恐ろしさ」では、リモートで仕事を行なっているため、ほとんど外出もせず、感染予防対策を徹底している神経質な筆者が、新型コロナウイルスのPCR検査でまさかの陽性判定に。
家族や基礎疾患を持つ妻を感染させてしまったらどうしよう……、そんな失意のどん底に落とされた筆者に差し伸べられた救いの手が、ホテルでの宿泊療養という大変ありがたいものだった。
今回の後編では、その宿泊療養の様子や情報などを感想を交えて記しておきたいと思うので、参考にしてみて欲しい。
◆前回の記事「外出を避けて徹底的に対策していたのに…感染したからこそ伝えたい新型コロナの本当の恐ろしさ」を読む
3月11日「宿泊療養スタート」
この日の朝は、昨夜の鼻づまりは解消されたものの、何となく鼻の奥がツーンとして(水が鼻に入ってしまったような感じ?)違和感が。多分、この兆候が新型コロナウイルスによる嗅覚障害の症状ではないかと推察。
(注:この時点で味覚は感じられていたため気がつかなかったのだが、多分、この辺りから嗅覚障害になっていた可能性あり)
なお昨日、ひとりだけ遅くなっていた娘の判定結果の連絡が本人宛に届いたとのこと。陰性だったのでひと安心した。ただ、ということは、筆者の感染経路が家庭内でも無かったということになるのだが、実は、娘は社会人でリモートでの作業が難しい仕事に就いているため、ほぼ毎日出社。
また、大学生の息子は、授業はリモートなのだが、週に1~2日ほどの介護のアルバイトと月に1回程度の割合で、友人とのスノーボードなどに出かけていた。妻に関しては、スーパーなどへの買い物と銀行などへの雑用のため週に5日ほどの割合で外出。
そして、週に1回程度のスーパーへの買い物(米や牛乳などの重い物のため)にしか出かけない筆者が、感染してしまうという理不尽さに、新型コロナウイルスの恐ろしさを感じたのだった。
その午前中に、東京都福祉保健局からの体調に関する聴き取りの電話とともに、本日の午後1時40分にホテルへの送迎タクシーが自宅まで迎えに来ることを告げられる。
指定された時間になると、自宅前に室内をビニールなどの仕切りで感染予防対策をしたミニバンのお迎えが到着。ホテルへ向かう道中、ドライバーの方にいろいろとお話を伺ったのだが、普段は、ホテル契約の外国人向けハイヤー運転手をやっているとのこと。ただ、新型コロナウイルスで需要が激減したため、都の要請(募集)もあり、所属する会社ごと、この仕事を請け負っているらしい。
なお、宿泊療養の入所者が多い場合は、送迎の際に相乗りになることもあるらしいのだが、今回は筆者ひとりということで、広々としたミニバンの後席で快適な移動であった。
そんな宿泊療養のために貸し切り状態になったホテルに到着すると、1階入口付近のドアや窓などは、中が見えないように曇りガラス状のフィルムなどで目隠しがされており、ホテルに入る際には、スタッフの指示で自分の名前の書かれた封筒と書類一式、カードキーを取り、誰とも接触しないようにして自分の部屋に向かう。
その際、封筒の数は6人分ほどあったため、それがこの日、同じホテルで宿泊療養をスタートする人数なのだろうと推察。
さて、今回、筆者が提供された宿泊先だが、ビジネスホテルとしては都心の一等地にあり高級で綺麗なつくりに感激させられた。もちろん、タオル類以外のアメニティも充実しているので、とても快適で満足のいくものだった。
そして、入所者用に限定された階の自分の部屋に入り、荷物をさばき、書類一式に目を通していると事務局から内線電話がかかってきて、食事など療養中の過ごし方の説明を受けた。
その後、看護師さんからも内線が入り、新型コロナウイルスの感染状況や経緯、健康状態、さらに服用している薬の有無などについて聴取。また、健康観察用のスマホアプリ「LAVITA」の使用方法を教わり、本日分の体温36.8℃とパルスオキシメーターで測定した動脈血酸素飽和度(SpO2)98%、心拍数86bpm、さらに咳や鼻水などの体調を評価してアプリに記入。これは、今後、毎日朝7時と16時30分に実施することとなる。
ちなみに、パルスオキシメーターで測定する動脈血酸素飽和度(SpO2)とは、筆者も以前に酸素濃度を薄くして行なう高地トレーニングの体調管理で、何度か使用したことがあるのだが、血液(動脈血)中の赤血球に含まれる何%のヘモグロビンが酸素と結合しているかを、皮膚を通して調べた値。一般的には、その標準値が96~99%とされいるとのこと。
(注:測定値の判断は主治医など医療専門の方の指導を仰ぐことをお勧めします)
さらに、この動脈血酸素飽和度を測定する理由が、新型コロナウイルスでは、自覚症状もないまま突然、急速に肺炎が進行し重症化してしまう傾向があるため、血液中の酸素濃度の変化(低下)をモニターする必要があるのだそうだ。
なお、規定では発症日とされる3月6日から数えて10日後の3月16日が退所予定日となるとのこと。ただ、注意しなければならないのが、筆者のように軽症でも症状がある場合、「発症日から10日間(以前は14日間)経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合に退院(退所)可能とする」と決められているため、退所予定の3日前以降に37.5℃以上の熱が出てしまうと、療養日数が72時間(3日間)延長されてしまうとのこと。
などと書いている現時点で、実は体温が37.5℃になってしまい、少しだるさを感じる。
そして就寝前の22時ごろには、体温が37.9℃まで上昇してしまったため布団に入るものの、その1時間後にあまりに熱くて目が覚めてしまった。体温を測ってみると、38.1℃まで上昇。
強い倦怠感や頭痛などは無かったが、少し心配になり看護師さんに内線で相談して、とりあえず、宿泊期間に影響がないことから、持参した解熱剤のカロナールを服用することに。
(注:退所予定の3日前以降に熱が出て解熱剤を服用してしまっても、療養日数が72時間延長されてしまうとのこと)
ただ、不思議なことに、まだ服用したばかりだというのに、なぜか体温が37.5℃まで急降下(2度測定したが)。やはり新型コロナウイルスは、噂どおりに、体調(体温)も急変するのを体感したのだった。
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