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Thursday, November 5, 2020

北斗星(11月6日付) - 秋田魁新報

 2010年のカナダ・バンクーバー冬季五輪閉会式のアトラクションで、同国出身の女優が自国民の謙虚さについて自虐を交えて紹介し、笑いを取っていた。「私たちって何かにつけて『アイム・ソーリー(すみません)』と言っちゃうのよね」と

▼五輪取材で現地に滞在中、確かによく「ソーリー」と言われた。バスで席を譲ったお年寄りから。店先で「お先にどうぞ」と入店を促した他の客から。カナダ人の意外な一面に触れ、驚きとともに日本人として大いに親近感を覚えたものだ

▼新型コロナウイルス感染拡大で今年は殊の外、著名人の謝罪の言葉に接する機会が多い。先日もボクシングの世界タイトル戦を控えた日本人王者が感染を公表し、ツイッターに「本当にごめんなさい」と投稿していた

▼不祥事を起こしたわけでもないのに、感染が分かったら「ご迷惑」や「ご心配」をかけたとして、まず謝る。謝らないとどこかの誰かにたたかれる。そんな空気が社会を覆っているように思える

▼佐竹敬久知事は性的少数者やコロナ感染者らへの偏見・差別解消を目指し、条例制定を検討する考えを示した。偏見や差別が身近なところに潜んでいるということでもある

▼カナダの「ソーリー」と同様、日本語の「ごめんなさい」や「すみません」にも謝罪だけでなく感謝や礼儀を込めた使い方がある。ただし、偏見や差別感情を秘めている相手にはどんな含意を込めようが、なかなか伝わりにくい言葉かもしれない。

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November 06, 2020 at 07:09AM
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