【パリ時事】フランスで28日、警官個人の特定につながる顔の画像・動画の撮影や拡散の禁止を含む法案に反対するデモが行われ、内務省によれば全土で約13万3000人が参加した。パリでは暴徒化した一部デモ隊と治安部隊が衝突。ダルマナン内相によると、警官と憲兵隊の計37人が負傷した。
26日には、パリで警官らが黒人の男性音楽プロデューサーを集団暴行する様子を写した防犯カメラの映像がインターネット上で公開されたばかり。警察に対する国民の反発が一気に強まっており、デモを勢いづかせた。
仏メディアによれば、パリでは約4万6000人がデモに参加。人々は「みんな警官は大嫌いだ」などと叫びながら通りを練り歩いた。パリに住む女子大学生エロディーさん(22)は時事通信に「撮影が禁じられれば、警官による暴力が隠蔽(いんぺい)されるようになる。法案を成立させるわけにはいかない」と訴えた。
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