Walmart
- ウォルマートのCEO、ダグ・マクミロンは、パンデミックの支出の3つの段階について説明した。「在庫確保」段階、「娯楽と教育」段階、そして「景気刺激策による支出」段階だ。
- 第1段階では食料品や必需品、第2段階ではパズル、自転車、ホームオフィス機器、第3段階ではアパレル、テレビ、おもちゃが売れた。
- ウォルマートは、食料品の配達でも大幅な成長を遂げており、売上高はピーク時には300%近く増えた。
ウォルマート(Walmart)の売上高は、消費者が食料品やその他の必需品を買い貯めしているため、ここ数カ月急上昇していた。
同社の第1四半期のアメリカの既存店売上高は10%増で、アメリカのeコマース売上高は74%増になったと発表した。データをよく分析すると、パンデミックが買い物客の行動をどのように変えたかを示すトレンドが明らかになる。
ウォルマートの顧客は来店回数を減らした。第1四半期は来店回数が5.6%減少している。買い物の頻度が減った一方で、1回の買い物でより多くのお金を使うようになり、平均支払額は16.5%増加した。
販売データをさらに分析すると、パンデミックの進行に伴って買い物客の行動がどのように変化したかがわかってくる。
ウォルマートのCEO、ダグ・マクミリオン(Doug McMillion)は5月19日のアナリストとの電話会見で、在庫、家庭での娯楽と教育、そして景気刺激策に牽引される支出の3つのフェーズがあったと説明した。
第1段階は、在庫を確保するためのものだった。
「紙製品、消毒剤、食料品などのカテゴリーで、かつてないほどの需要があった。これらの商品の多くは、通常2、3日で売れるものが2、3時間で売れてしまった」
2月の既存店売上高は3.8%増だったが、3月中旬には「在庫確保」が始まり、同売上高は15%以上の急上昇となった。
4月は、前半、店舗売上が伸び悩んだが、月半ばには政府の景気刺激策の効果で売り上げが回復し、既存店売上は9.5%の増加となった。
「家庭での娯楽や教育に関連した第2段階が見られ、パズルやビデオゲームが人気だった。親が教師になったようだ。大人用の自転車は、親が子どもと一緒に乗るようになり、売り切れ始めた。そしてその後、ホームオフィス、運動器具など、DIYや家庭での活動に関連したトレンドがやってきた」と彼は続けた。
「多くの人がバンダナやマスクを作るためのミシンなどのアイテムを購入していたこともわかっている」
ウォルマートでは、人々が家や屋外の改善に投資しているため、ホーム・カテゴリーも伸びを見せたという。その後、家電、アパレル、玩具などを購入する景気刺激策による支出の段階に入った。第3段階だ。
「これはアパレル製品、テレビ、ビデオゲーム、スポーツ用品、玩具などのカテゴリーの売上増加につながる景気刺激策の影響を大きく受けていた。これらの可処分所得で売れるカテゴリーは、四半期の終わりに向けて急上昇した」
ウォルマートの集配サービスが人気
ウォルマートの第1四半期のもう1つのポイントは、オンラインでの食料品販売と配送サービスの強さだった。
同社によると、配送は過去最高の販売数に達し、ピーク時には売上高が300%近く増加して、新規の顧客も獲得している。
「配送の新規顧客数は3月中旬以降、4倍に増加している。」とマクミロンCEO。
マクミロンによると、オンラインで購入できる商品の品揃えを拡大し、より広範な商品を扱うようにしたという。その結果、同社は配送サービスを意味する「オンライン食料品店」という言葉を段階的に廃止することを計画している。
「我々のスーパーセンターの能力から言って、オンライン食料品店と呼ぶのを止める時が来たと思う。リアルの食料品店以上になりつつあるからだ」と、彼は言った。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)
"わかった" - Google ニュース
May 26, 2020 at 02:56AM
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ウォルマートの販売データでわかった「パンデミック消費の3つの段階」 - Business Insider Japan
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