緊急事態宣言を受けて始まったテレワーク生活。そこで大活躍しているのが“Zoom”に代表されるビデオ会議ですが、いざノートPCやタブレットで使い始めてみると、「○○さんの声、こもっていて聞きづらいよね」と言われることも。
そんな時に大活躍するのが完全ワイヤレスイヤホンです。中でも、僕を含めIT関連でビデオ会議していると大人気なのがアップルの「AirPods Pro」です。
2019年10月末に発売され、強力なノイズキャンセル機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンの人気モデル「AirPods Pro」。iPhone向けのデバイスと思われがちですが、仕様上は一般的なBluetooth対応イヤホンなので、Androidのスマホやタブレット、PCと接続しても利用できます。さっそく、僕もビデオ会議用にWindows 10のPC向けにセットアップしてみました。
まずは「AirPods Pro」とPCをペアリング
「AirPods Pro」とPCのペアリングは、ケースの背面にあるボタンを長押しして、PC側のBluetoothからデバイスを選択。
最初に音楽、そしてすぐに音声(通話マイク)用デバイスとして認識され利用可能となります。
ビデオ会議ソフト「Zoom」を立ち上げてオーディオのテストを実行してみると、システムのデフォルト音声で、スピーカー出力、マイク入力ともに「AirPods Pro」と接続できていることを確認。実際に声を出してマイク音量を確認したら、ビデオ会議を始めてみます。
快適さという面で考えるとPC内蔵スピーカーとマイクの方がラクなのですが、「AirPods Pro」を使ってみるとメリットも見えてきます。
「AirPods Pro」を使うメリット5つ
1. 相手の発言のニュアンスがわかる
リスニング面から考えると、まず人の声の情報量が内蔵スピーカーとは段違いに高音質。ビデオ会議だからカメラを通して顔が見えるとはいえ、しっかり聞こえるとニュアンスも伝わりやすいですね。多人数での会議ではどうしても声がかぶることは避けられませんが、誰の発言かが分かりやすくなります。
2. 会議に集中しやすい
そして、ビデオ会議では起こりがちな無音状態も「AirPods Pro」のノイズキャンセルが音楽リスニング以上に効果を発揮。周囲のエアコンの動作音など持続的な騒音はほぼ消えて、家族の生活音やテレビの音声のガヤガヤした騒音も相当抑えてくれるので、自宅でもビデオ会議に集中しやすい。
3. 家族の呼び掛けにも応えられる
そして、外音取り込みにも出番があります。外音取り込みモードにしておくと、ビデオ会議をしながらでも、騒音を抑えつつ周囲の人の声はハッキリ取り込んでくれます。テレワーク中でも子どもの面倒を見なくてはいけないという人にとっては、呼びかけに反応できるこちらの出番もありそうです。
4. 自分の声がクリアに届く
こちらの発声面では、口元近くにマイクがあるので、PC内蔵マイクと比べて周囲の音をあまり拾わないという点も結構なメリット。ビデオ会議の相手からも、「今度は声がクリアになったね」と褒められて、その効果を実感できます。それに、PCとの距離に関係なく同じボリュームで声を拾ってくれるのもメリットです。
5. 会議中だと周りの人がわかる
もうひとつ、「AirPods Pro」を装着していることで、家族がいる際には“ビデオ会議中”と見て分かる点もポイントです。会議中に家族に話しかけられる、なんてトラブル対策にもなりますね。
まずは手持ちの完全ワイヤレスイヤホンから
AVライターという仕事柄、さまざまなイヤホンに触れていますが、同業の仲間と話をしていても「AirPods」シリーズのマイク音声は総じて評判はいいんです。ビデオ会議の音声にお悩みの方は、まずは手持ちの完全ワイヤレスイヤホンからテストしてみてはいかがでしょうか。
取材・文/折原一也
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