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Saturday, March 28, 2020

武漢肺炎ショックでわかった「日本の弱さ」とこれから本当に起きること(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

武漢肺炎が日本に突き付けた「本当の問題点」

 正直、共産主義中国からの全面的入国禁止が遅れたときには、暗澹たる気持ちになった。感染症対策の基本は隔離であり、中国を早期に隔離しなかった失策は後々まで追及されるだろう。

【写真】コロナ感染、日本人が見落としがちな「手洗い」の意外な落とし穴

 しかし、このようなハンディ・キャップを背負いながらも日本は他国に比べてかなり善戦しているように思える。政府のマネジメントの力もそれなりにある。

 しかし、大部分の成功要因は日本人の衛生観念の高さ、そして一部の不心得者はいるものの「要請」に多くの国民が従う公徳心の高さにあるのではないだろうか? 
 除菌シートを持ち歩き「つり革の手すりを消毒してからでなければ触らない」というような潔癖症は、人間本来の免疫力を弱めるという話もあるが、このような感染症拡大期には極めて有効な戦略だ。

 共産主義中国のような「強権」ではなく、民主主義を維持して外野が騒ぎつつも、少なくとも諸外国よりは良好な結果を維持していることは驚きだ。

 もちろん、ここで気を緩めろと言っているのではないが、3月26日に公開した「『火星人襲来』パニックと武漢肺炎、人々の漠然とした不安の原因は?」で述べた様に、「一目散に逃げるのではなく、後ろを振り返って状況を確認しても良いのではないか」ということだ。

グローバル化という「リスク」

 日本人は「外圧」をうまく利用して、大改革を成し遂げる。黒船に象徴される欧米諸国の「外圧」が明治維新を後押ししたのが典型例だ。

 また、戦後の政治も強大な「米国」という外圧をうまく利用しながら、「自由化」「構造改革」という、外圧がなくても行わなければならなかった作業を成し遂げてきたといえる。

 今回の武漢肺炎もまさに「外圧」である。「日本人とユダヤ人」という大ベストセラーを著したイザヤ・ベンダサン(山本七平)は、日本社会の「安全」は空気や水のようなものだと言ったがその通りである。

 不注意な私はこれまで10回以上財布を落としたが戻ってこなかったことはなかったし、夜道を女性が1人で歩くこともできる。欧米で男性が女性をエスコートするのが習慣になっているのは、女性が夜道を1人だけで歩くのが危険極まりない行為だからだ。

 武漢肺炎は、戦後75年、ぬるま湯につかっていた日本に対して、「独立戦争以来本土を攻撃されたことのない米国における9.11のような、文化を変質させるような衝撃」を与えるかもしれない。

 「グローバル化」という美辞麗句に踊らされて、中国大陸をはじめとする海外に「十分な備え無く」進出した企業は今頃青ざめているであろう。

 海外というのは、「安全が空気や水と同じようなもの」である日本人にとってリスクの高い地域である。

 3月15日の記事「マスク&トイレット・ペーパー騒動の次に待ち受ける金利上昇の大リスク」で述べた様にグローバル化の負の側面がこれから大きくクローズアップされるであろう。

 世界的な交流による「共有」によって素晴らしいアイディア、サービス、製品、文化などが生まれるのは事実だが、武漢ウイルスに代表される好ましくないものも同じく「共有」される。細菌・ウイルスは、「パスポートもビザも持たずに勝手に入国」するから厄介者だ。

 もちろん、日本のようにまともなスパイ防止法がなくオープンな環境では「工作員」が大量に紛れ込んでくることは、2019年2月19日の記事「本格化する『第2次冷戦』、日本が生き残るには諜報の強化が必要だ」で述べた。門戸を開くことは大事だが、閉ざすことも同じくらい重要だ。

 トヨタ自動車の経営手法には学ぶべきものが多い。「カンバン方式」もその1つだ。社長や役員も必ず工場や販売店に行き自分の目で確かめるという「現地現物」を根本哲学とすれば、常により良い方法を考える「カイゼン」が施行規則、「カンバン方式」は施行規則にのっとって実現される「手段」の1つである。

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