2024.05.02
中学受験のバトン10 後編
2GW前後は中高一貫の名門校の多くで文化祭が開催される。文化祭は生徒たちの素顔や学校の教育方針もよく見えるよい機会だ。2024年は予約も不要になり、多くの人出が予想される。2024年はGW前半に武蔵や聖光学園が、5月2日~4日は麻布や灘の文化祭が注目されている。
特に麻布は制服ナシ、校則ナシの自由な校風が有名だ。ジャーナリストのなかのかおりさんが中学受験を体験した家庭にインタビューしていく連載「#中学受験のバトン」10回目の今回は麻布中学の合格を勝ち取った父・Sさんにお話を伺っている。前編では、自身は地方の公立校出身で中学受験の経験がなかったSさんに、息子の算数を強化するための様々な戦略を伺った。
後編では合格にたどり着くまでのことや、親にとって最も重要だと感じたことをお伝えしていく。
算数でほとんどの受験は勝負がつく
麻布中に息子さんが通うSさんは、父親として中学受験の勉強に伴走した。6年生の夏は、家庭教師に算数に特化して依頼していた。割合で言うと、6年生の間は、6割がサピックスで4割が家庭教師だった。
「夏は、夏期講習と家庭教師と、ハイパー重課金でした。サピックス模試の算数って1問5〜6点なんです。1問落とすだけで偏差値は変わる。家で解き直しすると正解して、150点中、110点とか120点とかになるんです。本番でこの結果だったら、アルファ3に入れる。サピ上位層の人たちって特別なことができるんじゃなくて、解ける問題を落としていないんだと、ある時気がついたんですね。
算数に関して、そういうレベルまで持っていくのは、何十時間も勉強した先に見えるものじゃない。逆に言うと、算数でほとんどの受験は勝負がつく。そのときに、受験で大事なのは、親が自分の子どものことをどれだけわかっているかなんだっていうのに気がついたんです。そして、算数の基礎体力がめっちゃ上がったんですよ。サピックス偏差値はそんなに上がらなくて、50台前半も多かった。でも過去問や本番向けの演習で手が動くようになりました」
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