◇14日(日本時間15日) 大谷翔平選手ドジャース入団会見(ドジャースタジアム)【番記者は見た】
新天地にドジャースを選んだ大谷の表情は晴れやかなようにも、少し疲れているようにも見えた。交渉過程を経て、その胸の内までは分からない。青系のスーツとネクタイで「ドジャーブルー」を演出。8月9日以来、目の前で話している姿を見たが、相変わらず爽やかで、記者の質問をうまくいなした。
エンゼルスに残りたい気持ちもあったのか、それとも、あくまで代理人の駆け引きの材料だったのか。久しぶりに公の前に姿を現した代理人のバレロ氏は古巣との交渉について「エンゼルスとはずっと話をしていた。最後まで話し合いをしていた。翔平がずっと愛していた場所だから」と認めた。
しかし、最後は金額の問題かと問われると「その話はしない。ただ、我々も、エンゼルスもあらゆる機会があったが、うまくいかなかった」。最終局面で、エンゼルスは脱落した。
お金にシビアなモレノ・オーナーが7億ドル(約1015億円)という金額に難色を示したという話もある。大谷がドジャースに決まってその日のうちにスタジアムの看板を外した。短気なモレノが指示したのか、と勘繰ってしまう。大谷は「エンゼルスを去ることで寂しさも心の中にあるのは事実」と語った。
ただ、大谷や代理人が交渉中の気持ちを明かすことは今後もないだろう。ベールに包まれた交渉はプライベートジェットでトロントに飛んだという大誤報もあり、全米や日本が臆測に右往左往しながら、幕を閉じた。入団会見で右肘の手術の術式も詳しく明かさなかった大谷だが、2つだけはっきりと分かった。彼は世界一になりたい。そして、犬の名前は「デコピン」。(阿部太郎)
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