酷暑の夏。電動のファン(送風機)が付いた服を着ている人をよく見かけるようになった。服の中に外気を取り込んで汗を気化させ、涼を取ることができる。炎天下で働く人に向けた作業服だけでなく、日常生活で着られるデザインも広がっている。タレントの香取慎吾さんがスタイリストの祐真(すけざね)朋樹さんと手がけるブランド「ヤンチェオンテンバール」は、ファン付きウェアを今夏初めて売り出した。最近、街をよく歩くようになったことが服づくりにも影響しているという香取さんに、話を聞いた。
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ヤンチェオンテンバールは2018年にスタートして、僕のアートをプリントしたコートはブランドのなかで重要なアイテムです。ただ、この5年でずいぶん地球環境が変わったと感じています。最初の頃はもっとたくさんコートをつくっていて、それに対して違和感もなかった。でも最近はあまりつくらなくなったんです。コートを着る時期が短くなってしまったと思うし、つくるにしても、暖冬でも着られるように薄手にするとか、生地感や発売する時期をよく考えないといけなくなりました。そんな中で何か新しいことをやってみようと思ってつくったのが、ファン付きウェアの「空調服」です。
1年ほど前だったかな。夏の暑い日に、屋外でコマーシャルの撮影がありました。祐真さんも一緒の現場で、車で待機中に2人で外を見ていたら、スタッフのひとりが着ている服にファンがついて膨らんでいて「あれはなんだろう?」って。その場でネット検索をしたら空調服だとわかり、すぐにつくっている会社と連絡を取りました。こんなにいいものがあるなら普段から着たいので、ぜひ自分たちのブランドでもやりたいと思ったんです。
「渋谷のスクランブル交差点を初めてひとりで歩いてみた」という香取さん。記事後半では、街ゆく人のファッションと最近の服づくりについて語ります。
この酷暑は、服をつくる上で…
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