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Friday, February 24, 2023

「ゴミ開封調査」でわかった、"隠したかった事実"とは? - 社会 - ニュース - 株式会社集英社

ゴミ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ゴミを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るゴミは少ない」ということ。長年にわたりゴミを見続けた滝沢氏だからわかる、ゴミに隠された秘密を教えます! みんなでゴミを少なくして、金持ちになろう!

* * *

僕の友達に、NPO法人でゴミの開封調査をしている人がいます。これは行政から委託された仕事で、その名の通りゴミを開封して中に何が入っているかをチェックする仕事だそうです。

彼の場合は、ごみの捨て方や分別が正しくされているかをチェックするわけではなく、食品のゴミがどれくらい出ているか、洋服のゴミがどれだけあるのかなどの組成を調査し、数字として認識する作業とのこと。

その人が先日「滝沢さん、最近気がついた面白い話があります」と言うんです。
 
「何ですか?」と聞くと、「今までいろんな地域でゴミを開けてきて、どの地域でも必ず言えることなんですけど、汚いゴミの中から出てくるテストの点数は低い」って(笑)。

これ、ちょっと分かるぞと思ってしまいました。「金持ちのゴミは少ない」に通ずるものがありますよね。

じゃあ、きれいなゴミから高得点のテストが出てくるかと言ったら、それは出てこないそうです。おそらくはきちんとシュレッダーにかけてるのか、資源として古紙に出してるんじゃないかと。

ちょうどそのタイミングで『SPY×FAMILY』というアニメを見ていて、印象的なセリフを思い出しました。

「子は親を見て育つ! そうだ 30点の子の親は 30点のはずなのだ!」

これも分かるなと~いう気がしました。先日、僕の子どもがテストで25点取ってきましたからね(笑)。人のこと言えないわと思って、心から反省しました。

僕は個人情報に関するゴミは、名前のところだけをちぎってそれをシュレッダーにかけてます。そうすれば、個人情報以外の部分は古紙に出すことができます。

すごい人になると、名前のところだけがきれいにカッターで切りとってあったり、住所の番地だけが切り取られていたりとかします。ここまでいくと、意識が高いというよりも「エコマニア」レベルの作業ですよね。世の中にはすごい人がいるものです。

たまに、何を思ったか石を捨てる人がいますが、これは回収できません!たまに、何を思ったか石を捨てる人がいますが、これは回収できません!

ちなみに、シュレッダーにかけた後のゴミは古紙には出せません。バラバラになっちゃった紙は、燃えるゴミになってしまいます。

なんでかといったら、シュレッダーにかけた後の紙は繊維が短くなってしまい、再生しても紙として機能しないんだそうです。

ただ、北海道にはシュレッダーゴミも古紙で大丈夫なところがあるみたいで、そこでは古紙を段ボールに再生しているんじゃないかと言われています。段ボールって「泥でもできる」と言われていて、純度が低くても問題がないんです。

真偽のほどは確かではありませんが、たぶんそうなんじゃないかという説があるようです。関係者の方、見ていたら真相を教えてください(笑)。

ゴミを少なくきれいに出せば、お金持ちにもなれるしテストの点数が上がるかもしれません! マネできることは積極的にマネて、人生をバージョンアップさせましょう!

滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)
1976年9月14日生まれ、東京都出身。
お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動するかたわら、ゴミ清掃員としての仕事もこなす。
著作はゴミ清掃員の体験を書いたエッセイ『このゴミは収集できません』ほか多数

※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。

マシンガンズ・滝沢秀一の『金持ちのゴミはなぜ少ないのか?』は毎週木曜日更新中!

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