巨人軍と国際協力機構(JICA)は26日、アフリカ大陸の国とのオンライン交流としては初の、ブルキナファソの野球選手や子ども(68人)を対象にした野球教室を開催しました。 掲げたテーマは「BASEBALL FOR PEACE」。ブルキナファソでは、武装勢力のテロ攻撃による治安の悪化から、多数の国内避難民が生まれる情勢となっており、JICAが現地で進めるスポーツを通じた平和構築に、巨人軍でも技術指導の面から協力しようと、今回のイベントが実施されました。 教室ではまず、野球・ソフトボールをコンパクトにしたBaseball5を教材にしました。巨人女子チームに所属し、昨年開催されたBaseball5のワールドカップに日本代表として出場して準優勝に貢献した田中美羽選手が講師を担当し、野球との違いや、得点のコツを世界大会の経験をもとに解説しました。時差9時間で現地は朝8時と早朝のイベントでありながら、眠気も感じさせない参加者の歓声が画面越しに響き渡りました。 その後は、元選手の長谷川潤、辻東倫の両氏が硬式球を使って野球の「投げる」「打つ」を指導しました。ブルキナファソ野球代表メンバーのKafando Hamidouさん(25)は「ボールを遠くに飛ばすコツが良くわかった。練習で取り組み、たくさんホームランが打てるように頑張る。いつか我々の国に来て親善試合をしてほしい。そしてもっと細かいところまで野球を教えて欲しい」と感想を述べました。 ブルキナファソ野球・ソフトボール連盟のIbrahima Sibore会長はイベントの最後に、「用具が限られる環境だが、我々にも取り組みやすいBaseball5で技術指導をして下さり、大変ありがたい時間になった。26年にダカールで開催されるユースオリンピックの公式種目でもあるので、しっかり練習し良い成績に繋げられるように取り組みたい。そして皆が笑顔でスポーツに関われる環境作りをJICAさんと構築していきたい」と平和への願いを述べました。
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