「bZ4X」富士スピードウェイのゲート前にて(筆者撮影)
やはり、そうだったか――
あれ、そうだったのか――
約250kmにわたりトヨタ「bZ4X」とスバル「ソルテラ」の量産車をリアルワールドで乗り比べ、さらに試乗後に両モデルの開発責任者と意見交換しながら、そう感じた。
試乗日は、来日したバイデン大統領が在日米軍横田基地に到着した、翌日。基点となった東京都心は、海外からのVIPに対応した警戒態勢が敷かれていた。
最初の試乗車は、ソルテラの4WD。トヨタ東京本社を出て、皇居に近い北の丸ICから首都高速に乗り、東名高速へと進む。途中、海老名SAで急速充電器による充電。厚木ICから小田原厚木道路を通り、箱根ターンパイク経由で御殿場に降りて富士スピードウェイを目指した。
ソルテラのプロトタイプについては、2022年3月に雪上クローズドコースで時速60キロ程度までの走行について紹介し、開発責任者へのインタビューなどを掲載したが、そのときの体験から今回の試乗前に想定していた走行感と実際の走行感に、大きなズレはなかった。
実に“しっかり”かつ“がっちり”としたハンドリングと乗り味だった。引き締まった足ではあるが、決して“足が硬い”というイメージではない。首都高速の路面のつなぎ目などからの突き上げに対しても、“角(かど)”を感じることはなかった。
足回りの“味付け”はどう違う?
ソルテラとbZ4Xはスプリングのバネレートこそ共通だが、ショックアブソーバーのセッティングに差がある。
ソルテラの操舵に対する回頭性は、安定性を求めた傾向に感じられ、コーナー半ば過ぎからアクセルを踏み込むと、クルマのリアがググっと回り込むようなイメージだ。
「ソルテラ」は回頭性のよさが光るハンドリングだった(写真:SUBARU)
この点についてスバル商品企画本部・プロジェクトゼネラルマネージャー(PGM)の小野大輔氏は、床下にバッテリーを搭載することから、車重が重く低重心のBEVでは「18インチと20インチで(車の動きの感じ方)は違う」とも指摘した。
また、雪道でのプロトタイプ試乗では、その前日に袖ケ浦レースウェイで試乗したbZ4Xと比べて、走り味がかっちりしている分でパワーステアリングが少し軽く感じたのだが、今回の場合はその逆で、ソルテラのほうが重く感じた。路面や走行環境によって、筆者の感じ方が違ったのだろう。
からの記事と詳細 ( 「ソルテラ/bZ4X」比較でわかった味付けの違い | 試乗記 - 東洋経済オンライン )
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