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Tuesday, May 25, 2021

【独自】大規模接種の5人に1人「二重予約」…世田谷区民172人、地元キャンセルなし - 読売新聞

 防衛省が24日から始めた新型コロナウイルスワクチンの大規模接種を巡り、初日に東京会場で接種を受けた東京都世田谷区民の5人に1人が、翌25日時点で区の接種予約をキャンセルしておらず、「二重予約」状態になっていることがわかった。区はワクチンが無駄になる恐れがあるとして、該当者の予約を強制的に取り消す方針。東京23区では目黒区でも同様の事態が判明しており、残りの区も対応に追われている。

 世田谷区によると、24日に自衛隊会場で接種を受けた区内の高齢者は819人で、この日に接種を受けた23区全体の高齢者(4876人)の約17%を占めた。こうした情報は、政府が導入した「ワクチン接種記録システム(VRS)」に登録されており、区が接続して調べたところ、2割強にあたる172人が、25日午前10時の段階で区の接種予約を入れたままだったことがわかった。

 目黒区でも、自衛隊会場で接種を受けた区民187人のうち、3人が二重予約をしていることを確認した。

 自衛隊会場では米モデルナ製ワクチンが使われるのに対し、各区は米ファイザー製ワクチンを用意しており、自衛隊会場に行った高齢者は区で2回目の接種を受けることができない。区は予約状況を基にワクチンを準備するため、予約者が姿を見せなければ廃棄するか、代わりに受ける人を探す必要がある。

 目黒区はすでに3人全員の予約を削除し、世田谷区も取り消すための準備を進めている。

 読売新聞の取材に「記録の閲覧方法を把握していない」「業務多忙で手が回らない」と答えた区もあり、二重予約の件数はさらに増える可能性がある。

 世田谷区の保坂展人区長は「自治体の仕事がさらに増えたが、ワクチンを無駄にしないためにも対応せざるを得ない。国には丁寧な対応を求めたい」としている。

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