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Tuesday, October 26, 2021

使ってわかった。Pixel 6が『生産性爆上げスマホ』と断言できる理由 - Engadget日本版

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Googleの最新スマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」をひと足早く使用する機会を得ました。

記事の前半ではサイズやデザインについて。後半ではTensorを活かしたカメラ、そしてキラー機能となる、日本語の音声文字起こしに対応したレコーダーアプリを紹介します。

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無印&Proともに大きめのサイズ感

実機に触った第一印象は「大きい!」でした。

「Pixel 6 Pro」は「iPhone 13 Pro Max」と同サイズで、「Pixel 6」も「iPhone 13 Pro」より一回り以上大型。比較的コンパクトだった「Pixel 5」や、それ以前のPixelユーザーが乗り換えを検討する際には、まずサイズの壁に直面しそうです。

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▲左からPixel 6 Pro、Pixel 6、Pixel 5、iPhone 13 Pro

▲Pixel 6シリーズはPro / 無印ともに大型。程よいサイズのラインナップが無いのは懸念点

▲Pixel 6シリーズはPro / 無印ともに大型。程よいサイズのラインナップが無いのは懸念点

カメラバーを除くと筐体に角張った部分はなく、サイドも手のひらに馴染む曲面形状なので、サイズほど大きさは感じません。

筆者は大型スマートフォンに免疫があり、大画面は便利だと感じているので、違和感なく持つことができました。

▲カメラバーを除くと角張った部分がなく、溶けかけの飴のようなフォルム。背面は光沢仕上げとなっており、従来のPixelシリーズから印象がガラリと変わった

▲カメラバーを除くと角張った部分がなく、溶けかけの飴のようなフォルム。背面は光沢仕上げとなっており、従来のPixelシリーズから印象がガラリと変わった

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▲Pixel 6 Proの側面はメタル素材で高級感がある

▲Pixel 6 Proの側面はメタル素材で高級感がある

▲Pixel 6 Proは画面の端が曲面に。フラットが良いなら無印Pixel 6を選ぶのが良さそう

▲Pixel 6 Proは画面の端が曲面に。フラットが良いなら無印Pixel 6を選ぶのが良さそう

▲光学式の画面内指紋センサーを搭載する

▲光学式の画面内指紋センサーを搭載する

動作はなめらかで、引っ掛かりがなくスムーズです。

アプリの起動等は特に「爆速」とは感じませんでした。これは、Android 12でアニメーションが派手になっているためで、キビキビというよりはフワフワとした操作感があります。この点はiOSに近づいたという印象です。

不要な写り込みを瞬時に消せる「消しゴムマジック」

さて、本機の最大の売りは、GoogleのAIに関する知見がふんだんに投入された「Tensor」プロセッサの搭載です。

「Tensor」を活かした機能の1つが、写真への不要な写り込みをあとから消せる「消しゴムマジック」です。Googleフォトアプリの「編集」→「ツール」から利用できます。

AIが不要な写り込みを自動でレコメンドしてくれるので操作も容易。仕上がりもパット見ではわからないほど自然です。

▲写真に意図しない人物が写り込んだ時に…

▲写真に意図しない人物が写り込んだ時に…

▲消しゴムマジックを使うとAIが不要な写り込みを自動で識別し…

▲消しゴムマジックを使うとAIが不要な写り込みを自動で識別し…

▲フォトショップを使ったかのように瞬時に消せる。仕上がりはかなり綺麗

▲フォトショップを使ったかのように瞬時に消せる。仕上がりはかなり綺麗

ただ、消せると言っても、AIがそれっぽい模様を上書きしているだけ。背景によっては違和感が残ることもあるので、頼りすぎは良くないようにも感じました。日常の写真撮影程度であれば、かなり活躍するように思います。

▲AIがそれらしい画像に合成しているだけなので、拡大すれば粗は当然見えてくる

▲AIがそれらしい画像に合成しているだけなので、拡大すれば粗は当然見えてくる

カメラを素早く動かしたかのような画像を手軽に撮れる「モーション」もTensorを活用した機能の1つです。これも、Tensorの性能を活かし、AIがオンデバイス上で被写体と背景を分離し、背景のみモーション効果を与えることで実現しています。

光学4倍の望遠カメラも優秀

「Pixel 6」シリーズでは、「Pixel 6 Pro」のみ光学4倍望遠レンズを搭載しますが、このクオリティも優秀です。

スマートフォンの望遠というと、特に光を直角に屈折させて焦点距離を稼ぐ「ペリスコープ型」のレンズの場合、なんとなく被写体がのっぺりとぼやけてしまう印象がありました。しかし、本機はペリスコープ型レンズを採用しつつも、被写体のディテールをしっかり捉えてくれます。

▲光学4倍望遠で撮影

▲光学4倍望遠で撮影

▲等倍

▲等倍

▲上記と同じ場所から最高倍率の20倍で撮影。かなり実用的な画質で、車のナンバープレートも鮮明に読み取れてしまった(ナンバーは加工済)

▲上記と同じ場所から最高倍率の20倍で撮影。かなり実用的な画質で、車のナンバープレートも鮮明に読み取れてしまった(ナンバーは加工済)

なかなかスマートフォンでは経験したことのない望遠のクオリティだったので、試しにiPhone 13 Pro(こちらは光学3倍望遠)と撮り比べてみましたが、かなり差を感じました。

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▲iPhone 13 Proの最大ズーム(16倍)で撮影。クロップ済

▲Pixel 6 Proの最大ズーム(20倍)で撮影。クロップ済。iPhone 13 Proでは捉えきれていない甲羅のディテールまでわかる

▲Pixel 6 Proの最大ズーム(20倍)で撮影。クロップ済。iPhone 13 Proでは捉えきれていない甲羅のディテールまでわかる

▲iPhone 13 Proの最大ズーム(16倍)で撮影。クロップ済

▲iPhone 13 Proの最大ズーム(16倍)で撮影。クロップ済

▲Pixel 6 Proの最大ズーム(20倍)で撮影。クロップ済。缶やペットボトル、手前の植栽の輪郭がはっきりしている

▲Pixel 6 Proの最大ズーム(20倍)で撮影。クロップ済。缶やペットボトル、手前の植栽の輪郭がはっきりしている

Pixelシリーズといえば、AIを活用した超解像ズームを従来モデルから売りにしていますが、Tensorでこの部分が強化された恩恵なのかもしれません。光学10倍望遠対応の「Galaxy S21 Ultra」のような望遠特化スマホと比較できなかったのが残念ですが、望遠を重視するなら、「Pixel 6 Pro」は有力な選択肢になりそうです。

その他作例も紹介します。

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日本語を瞬時に書き起こす「レコーダー」アプリに感動

望遠カメラに感動したのもつかの間、レコーダーアプリにも驚かされてしまいました。

このレコーダーアプリは、単なるボイスレコーダーではなく、日本語の音声をそのまま文字に起こすことができます。Tensorプロセッサを用いて、インターネット接続不要のオンデバイスAIが処理するため、クラウドのようなタイムラグがない点を売りにします。

試しに、記者会見の映像をパソコンで再生し、文字起こしさせてみましたが、ところどころに誤りはあるものの読める文章で、なによりレスポンスが異次元に高速です。

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コンマ数秒も経たずに、声が即時に文字化される経験はこれまでになく、いささか『奇妙』という感覚すら覚えました。掃除機をかけている部屋の中の会話もしっかりテキスト化してくれるなど精度も高く、ぜひ実機で体験してもらいたい機能です。

テキスト化されたおかげで、キーワード検索で発言も検索できるほか、文字起こしが怪しい部分があっても、その箇所をタップすれば該当する音声が流れるので、あとからの修正も容易です。

クラウドを経由しないため、通信環境によって部分的に文字化が途切れるといったこともありません。

音声の文字起こしがぐっと身近に、生産性も向上

これまでも音声の文字起こしソフトは多々あったわけですが、異次元のレスポンスと安定性のおかげで、仕事や日常において生産性の向上につながると感じます。

筆者のように、文字起こしをする機会が多い職業は当然として、学生なら、Pixel 6でレコーダーアプリを立ち上げるだけで、授業の内容を文字に起こせるので、より要点に絞ってノートを取れます。

仕事をしていれば、議事録の作成にも活用できますし、文章を作成する際にも、まず音声でラフに下書きして、あとからPCで手直しをする。といった活用も可能です。

ここまで手軽に文字を起こせるので、文字起こしの新たなユースケースも生まれる予感がしています。

ただ、1つ難点を上げるとすれば、誰の発言がテキスト上では区別できません。AIで声を判別すれば不可能ではないと思うので、今後のアップデートでぜひ対応してほしいところです。

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