
2日間の順延をどう活かすか
明桜 4 対 2 帯広農 明桜対帯広農の一戦は、ノーゲームになったとはいえ、両チームは一度対戦している。どちらも事前に分析等々はしてきただろうが、グラウンドレベルで実際に対戦してみてわかったこともあるはずだ。 【トーナメント表】甲子園大会のスコア イメージとの肌感覚で掴んだ相手打者の印象の埋め合わせ作業の成果をどう表現するのか。2日間の順延で費やした復習の成果を出せるかがポイントとなった。
自慢の速球を打たれても動じない
明桜・風間 球打は初回、144キロの真っすぐで最初のアウトを取ると、2番・清水 椋太には、このイニング最速148キロ、4番・干場 雄心は144キロの真っすぐで空振り三振を奪う。先取点をもらった直後の2回には、146キロの真っすぐを中心に、変化球も交ぜながら帯広農打線を三者凡退に抑える立ち上がりを見せる。 しかし3回、状況は変わる。1番・西川 健生には142キロの真っすぐをはじき返されるなど一死一、二塁のピンチを迎える。すると前の打席に三振を奪った3番・清水に変化球を左中間に運ばれ、今大会初の失点を記録する。 その後、3番・佐伯の打席で150キロを計測するなど、トップギアに入れ替えてピンチを脱したが、追いかける打線は、帯広農の先発・佐藤 大海の巧みな投球にハマり、ホームが遠のいた。 ただ5回に一死一、三塁とチャンスを作る。ここで3番・石田 一斗、4番・真柴 育夢の連打で一挙3点を奪い、逆転に成功する。 2点のリードをもらった風間は、後半に入ると130キロ後半から140キロ前半に抑えた速球に、調子が良かったというフォークを多投して帯広農打線を抑える。 最後はもう一度ギアを上げて、146キロで最後の打者を抑えて勝利した。
平均球速から見たゲームメイク
前半までは帯広農の打線の攻撃を受けた。150キロを計測するなどボールも、風間自身もかなり力を入れていたのは、上から見ていてもすぐに分かった。 だが、ピンチを迎えると、逆に力みに変わり、制球が乱れ始めた。風間も輿石監督も「ストレートに張られていた」と分かっていたようだが、帯広農が力みによる失投を見逃さずに、甘くなったボールを打たれていた。 この状態が続くのか気にしながら後半に入ると、一転して巧みな投球でかわしてリズムを取り戻す。ストレートの力をセーブして、ピッチングのなかにメリハリを持たせ始めた。事実、イニングごとの直球の平均球速を見ていくと、数字の変化が見て取れた。 1回:145.4キロ 2回:141.17キロ 3回:144.36キロ 4回:142.44キロ 5回:140.00キロ 6回:140.47キロ 7回:143.23キロ 8回:140.33キロ 9回:143.86キロ 勝ち越してもらって迎えた終盤には、再びギアを高めて帯広農打線に追撃を許さない。風間のゲームメイクが巧くいったのが印象的だ。
からの記事と詳細 ( 「意図的に球速を落としました」大会最速150キロの風間球打(明桜)の巧みな球速差投球術(高校野球ドットコム) - スポーツナビ )
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