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Friday, June 25, 2021

小此木氏が出馬表明「IR誘致取りやめる」 菅首相 しばらく沈黙して「わかった」<横浜市長選> - 東京新聞

小此木八郎氏

小此木八郎氏

 8月の横浜市長選を巡り、自民党衆院議員の小此木(おこのぎ)八郎氏(56)=神奈川3区=は25日午後、横浜市内で記者会見し、正式に出馬表明した。小此木氏はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関し「IRについて、市民の信頼が得られていない。横浜市の誘致は取りやめる」とIR誘致ノーを明言した。

 小此木氏は菅義偉首相の側近で、菅内閣で国家公安委員長を務めていたが、横浜市長選の出馬に伴い、25日に委員長を辞職した。

 菅首相はカジノを含むIR誘致について積極的な姿勢を見せ、自民党横浜市連も横浜市への誘致を推進してきた。このため会見ではなぜIR誘致に反対するかや、菅首相に了承が得られているかに質問が集中した。

 小此木氏によると、出馬に当たって5月下旬に菅首相に「私が出馬をする。IRはとりやめる」と説明。しばらく無言の時間が流れたが、小此木氏は「総理は『わかった』ということでありまして、あまり信じられない話かもしれないが、事実としてそういうこと」。その上で「おなかの中はどうかわかりませんね。いつもそう愛想のいい人じゃないんで、表情そのものはいつもと変わりませんが」と当時のやり取りを再現した。

◆IR、市民の信頼得られていない

小此木氏の会見での内容は次の通り

 朝、閣議が行われ、閣議終了後に辞職願を提出し、国務大臣の辞職願を提出し、受理された。国会での最後の仕事・土地利用規制法の法律案が成立するまでは、成立に向けて議会活動した。成立をもって市長選に向けての動きをしてきた。

Q まず議員の辞職はいつ
A 7月に入ってからと思っている。

Q 自民党の党籍、離党するかどうか、県連会長としての立場は
A 今その調整をしている。

Q 今回の市長選の出馬は無所属?
A 横浜の自民党と話している。友党である公明党、さまざまな政党に私自身はお願いしようと思っているし、何より横浜市民の大勢の支持を獲得しなければ勝利はできない。

Q 争点となっているIRの誘致について、賛成反対

A 私はIR「とりやめる」ということで皆さんに訴えたい。いわゆるIR推進法が2016年、実施法が2018年、これについては賛成したが、コロナという今までにない感染症が世の中に広まってきた。それ以前にもこのIRについても市民の信頼が得られていないという思いがあった。私自身が賛成してきたものであるが、市民の思い、そこにコロナという今までにない感染症と闘わなければならないという現実をふまえ、これはとりやめるという判断をして、もし皆の支持を得られて市長になることができれば、最初の私の仕事はIR構想をとりやめるという作業になる。

Qとりやめるとは横浜市への誘致の方針を取り下げる

Aその通りです。横浜市にその環境は今現在整っていない。横浜市の誘致は取りやめる。

◆横浜は「大事な街」

Q開業時期は2020年代の後半。今すぐではない。かつ横浜経済には起爆剤になる。自民党横浜市連も推進派。市連内でも混乱が生じているが、市連との距離感は。

A今言われたことは事実と感じている。コロナ禍というのはそもそも信頼が得られていないIR構想について、さらにそれに乗っかってきたもの。その構想そのものを私は持たないということ。それについて、今自民党、私の後援者に徐々に話をしている。すべて終わったわけではないが、している。

Q 現職の閣僚をやめて出馬する。横浜市長選に立候補するきっかけ

A 5月下旬に決意をした。菅総理に話をした。その時抱える法案もあったので、国会が終わるまで法案成立に尽くそうと。その時点まで、林市長頑張っていただいたが党のルールもある。それに代わる候補者も選ばれていなかった。このままではいけないという思いが正直、決意に至ったということ。たしかに、閣僚を辞任するのは簡単なことではないし、朝の会見でも無責任のそしりはまぬがれない。しかし生まれた街である横浜も私にとっては大事な街ということの中での決意。

▶次ページ 菅首相とのやり取りは

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