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Sunday, May 9, 2021

正倉院宝物の筆には実用性も|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

奈良の正倉院で保管されている17本の筆について宮内庁正倉院事務所が調べたところ、これまで観賞用との見方が強かった筆は実用性も兼ね備えたものであることがわかりました。

正倉院事務所は年に一度、秋の点検にあわせて正倉院の宝物を調査しています。
今回、書家や大学の研究者などからなるグループは4年にわたって、正倉院で保管されている17本の筆について、X線を使って構造などを分析しました。
現在の一般的な筆は毛を束ねただけで芯のない構造をしていますが、正倉院で保管されている筆は毛と紙を巻き重ねた芯を持つ「巻筆」という構造です。
筆管という持つ部分が太く穂先が短い特徴から、観賞用の可能性が高いとみられていました。
研究チームは、X線分析などで分かった構造をもとに、模造品を作って性能などを分析したところ、筆は芯があることで弾力性が強く、線の太さや細さを表現しやすい実用性を兼ね備えたものであることがわかったということです。
正倉院宝物を始め、古代の書は現在でも多数、残っていますが、それらをしたためた筆が残っているケースは江戸時代以降しかなく、正倉院事務所は「筆の構造や機能性が解明できたのは貴重な成果だ。筆については分かっていないことが多く、さらに研究が進むことを期待したい」としています。

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